2011年02月12日

自主稽古11-02-11

けん
「冷静になるんです」Deluxeで時折のやった台詞を大幅に削ったもの。音=クラシックいいね。お手軽世界構築。現状一人芝居として展開しているせいもあって「皆さん」の相手がどこにいるのか気になる。もし他の役者が板の上にいたらどうありうるかを考えたり。みんな座っている,というのもしばらくやってないなぁとか。「この形」がどこのどの形なのか不明。立ち姿,堂に入っている感じ。小道具は再考。

やっし
<犬と心を通わす/戦争ごっこ>
@「第36話」首締められるDの姿が印象的ではあるが,基本「何が何だかぜんぜんわっかんねー!」。設定を解説されるとその方が面白い。粗いハケのような体感。粗いハケが力に任せて描き殴る。だが…,一見力任せに見えて(あとから思い起こしてみると)制御され,ある端正さを獲得できているかどうかこそが表現の分かれ目だろう。ハケの魅力を熟知し,他人にそれを魅力としてわかる形にできるか。それを目指さないとすればただの自意識,ただの便所の落書だ。また別に,粗いハケで描く(描こうとする)超絶繊細な,叙情的な絵も見てみたい。
A「閣下」。みっつの中でいちばんおもしろい。濃密な空間を作るため,あるいは対話であろうとするために,言葉の吐き方に配慮がされる。軍上層部,戦略を決める重要な密談。茶の湯。茶の湯のいい加減さがカワユス。この人物がここにいなければならない最大の目的,その目的に向かって時間をせり上げ,対決が先鋭化し,全てを決する瞬間を作るべきだろう。たとえ最後にスカシが入ってもいい。そこまでの緊張が重要なんだ。
B<戦闘で死んだ仲間,なぜ死んだ生き返れ>パフォーマンス。と説明を聞くまで「何が何だかぜんぜんわっかんねー!」。「何がなんだかわからないけど面白い」ということをよく言われるが,これは正確ではない。即物的な意味で「いま何がされているか」についてはよく(疑いなく)わかっていることが前提とされている。いま演奏準備している。いま笑っている。いま立ち上がった。いまダンスしている。全体としての「意味」がわからないけれどもそのパフォーマンス(行為)自身は面白い,ということだと思う。パフォーマンスの内容自身が不明なときにはぼんやりして退屈になる。他人が理解できないのは,自分が理解していないからという場合も多い。悲しめているのか,どんな悲しさなのか。仲間の死体をどんな風に抱くのか。どんな風にそこに置くのか。どこに? そこに置いたら死体が痛がるんじゃない? 祈り? 視線がきちんと犬に定まらないのはなぜ? などなど。

2B
@「ソフトクリーム」。言葉が立ち,Dとの距離も取れ,対話として成立している感じ。<ガラ悪い>キャラは合ってるのかも。「くねくね」はいいねえ。これを接続していけばもっと話が広がる。ラスト「ここでじっと」は凡庸。差し替え。芝居作りとして擬人化が裏にあることを聞いて感心。それで言葉(字面)が立つんだなぁと。あと一歩,相手に触ることによる効果を作ってみたい。
A「過剰供給」。その事件の弁明会見。「過剰供給」事件という発想。Dの言ったことを翻訳して記者に伝え,記者の言ったことを翻訳してDに伝える。電話での対話は新劇的な俳優技術の中でも高度な部類に属する。それを双方向するのはたいへん。こうしたムツカシイことを私たちの見せ物にしていくことを思うと腰が退ける。この構造自身を生かすとすれば,何かしらの漫談,何かしらのショウ(「今日の弁明」コーナー?)形式を取ることでなんとか役者の辛気くささを脱しないと。

よーこ
メイク,ちょっと(ちょっとね)よくなった。衣裳とあいまってふくふく。座り姿も悪くない。台詞の言い出しも気風がいい。だがその後の芝居は小芝居を脱しない。ダンジョリズムとかの過剰さがあふれてくる時間を作り出す助走,言い訳としての小芝居はまぁいいけど,小芝居を小芝居としてやられても。

けん with 2B
あのスタイルにしては台詞が文学的,抽象的にすぎる。文学を味わうような格好じゃないよ。下世話な話だけでぐいぐい押して,重要なのはアクション,見せ方。ビジュアルから入ってるんだから,ビジュアルを生かし切ることを軸に構想すべき。

まほ
探偵台詞。レジすれば悪くはない台詞だとは思うのだが。いままでのトーンと変わらない。何か別の契機を導入しないと,ただの再生産になるなという印象。それに気づかせてくれただけでもありがたい。
posted by doino at 13:59| Comment(0) | 注釈 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。