2006年02月14日

高村薫『新リア王』

新リア王原子力がらみの青森の歴史や,若い世代の政治家や官僚…竹中とか阿倍くらいか…の持っている思想背景の描出とか,重い。高村薫は「嫌でも読む」。それは義務。「次世代」と言われる政治家が構造主義の影響を受けていて,そしてそれに付随しかつそれに隠すように底に持っているニヒリズムや人間蔑視。これには心底吐き気がする。だが,ひるがえって自分が主人公=榮のような旧世代のセンスに基盤を置いているのかといえば全然そうじゃない。わたしの中にもどこか主人公の息子たちに似た感じ方があることにいまさらながらに気づかされる。もうひとりの主人公である彰之はいわば「次世代の世捨人」だが彼の中にも同じくニヒリズムや人間蔑視が泡を立ててる。…うー,ほんと嫌なことに気づかせてくれる作家だ。
posted by doino at 03:02| 埼玉 🌁| Comment(1) | TrackBack(3) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おお。高村薫!これ、まだ読めてない…積ん読状態。
ちょっと前にNHKで阪神淡路大震災のその後、みたいな番組で高村薫がいろいろレポートしてるの。この人神戸なのね。ありゃ、意味なしでした。何言おうとしたか忘れた〜^^;
Posted by ある at 2006年02月23日 09:09
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